壁紙リフォームは通常、住みながら行う工事です。日常生活を送りながら壁紙を張り替えるため、工事に必要な日数について気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、壁紙リフォームの所要時間や施工手順を詳しく解説します。また、「張り替え」ではなく「塗り替える」壁紙リフォームについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
壁紙リフォームは1日で完了する?
壁紙リフォームの所要時間は、状況によって異なるものの、1部屋だけなら1日で完了できる場合が大半です。トラブルが発生することなく作業が順調に進行すれば、当日中には新しい空間へと変わるでしょう。
以下では、具体的な工期について部屋の大きさごとに説明します。
1.6畳〜8畳の部屋
6畳~8畳の一つの部屋のみであれば、大半の場合作業は1日で終わります。しかし、業者によっては古い壁紙を剥がしたあとの下地処理と、新しい壁紙の貼付け作業を2日に分けることもあるでしょう。
2.リビング
リビングの場合、広さや移動が必要な家具・家電の数によって工期は異なり、完了までに2〜3日かかることが一般的です。家具を事前に別の部屋に移動させる準備ができれば、1日で終えることも可能です。
3.一軒家全体(3LDK〜4LDK)
中古住宅を購入し、全体の壁紙リフォームを行う場合は、約1週間の工期が見込まれます。一方、居住中の戸建て住宅でのリフォームにおいては、家具の移動を含めての作業となるため、10日ほどかかることもあります。
壁紙リフォームの工期は家具の配置や壁の状態に左右されるため、見積もり時には必要な日数も詳細に確認することが大切です。
【パターン別】壁紙リフォームに時間がかかる理由
状況によっては、通常よりも壁紙リフォームに時間がかかることがあります。以下では、時間がかかる理由についてパターン別に説明します。
1.住みながらの壁紙リフォーム
居住中の住宅で壁紙を張り替える場合は、以下のような理由で時間が長くかかります。
・家具の移動が必要
・丁寧な養生を行う必要がある
・1日の作業時間が限られる
居住中の家で部屋ごとにリフォームする際は、事前に家具を移動できれば時間の節約になります。しかし、住宅全体の壁紙を一度に張り替える場合、各部屋の家具移動が必須です。
さらに、壁紙の張り替え中は細かいホコリが発生しやすいため、キッチンなどの衛生面が気になる箇所では特に入念な養生が必要となり、作業時間も増えてしまいます。
また、住人がいない場合は業者のスケジュール次第で夜遅くまで作業することも可能ですが、居住中では夕方には終了する必要があるため、数日に分けて行われることになるでしょう。
2.複数の部屋での壁紙リフォーム
一部屋だけの壁紙リフォームは、特に問題が発生しなければ1日で完了することが大半ですす。しかし、複数の部屋、もしくは家全体でのリフォームの場合は部屋数が多いほど、工期も長くかかります。
3.障害物が多い箇所の壁紙リフォーム
広い部屋の壁紙リフォームが、必ずしも時間がかかるというわけではありません。たとえば、リビングは広いものの窓が多かったり、作り付け家具があったりすると、実際にリフォームする壁の面積はそれほど多くないのが実情です。部屋が広くても壁の面積が少ない場合は、作業が早く進むことがあります。
一方で、トイレや洗面所は比較的狭い場所ですが、便器や洗面台、配管などの障害物を避けながら作業を行う必要があるため時間がかかることがあります。
壁紙張り替えの流れ
壁紙リフォーム時のクロス張り替えは、以下の手順で行われます。
- 1.室内の養生
- 2.既存のクロスの撤去
- 3.壁の補修作業
- 4.新しいクロス貼り付け
- 5.作業完了後の清掃
順に詳しく見ていきましょう。
1. 室内の養生
クロス張り替えの作業中に、床やドアなどが汚れたり傷ついたりするのを防ぐため、ビニールシートなどで覆う養生作業を行います。
2. 既存のクロスの撤去
養生作業が終わったら、既存の壁紙をカッターを使用して剥がします。場所によってはクロスが部分的に壁に残ることもありますが、最終的にはきれいに仕上がりますので心配はいりません。
3. 壁の補修作業
壁に見つかった傷やへこみは、パテを用いて丁寧に補修します。補修が必要な範囲によっては追加料金が発生する場合もあるので、注意が必要です。
4.新しいクロスの貼り付け
新しいクロスを貼り付けていき、継ぎ目を処理して見た目を整えます。クロスと壁の間に空気が入らないようにすることが、美しく仕上げるコツです。
5. 作業完了後の清掃
クロスの貼り付けが完了したら養生を取り除き、作業中に発生した粉やホコリを清掃します。家具などを元の位置に戻し、張り替え工事は完了です。
壁紙リフォーム時に起きやすいトラブル
壁紙リフォーム中にトラブルが発生すると、作業時間が延長となる場合があります。隠れた箇所の劣化や乾燥によるトラブルは、事前の検査では見落とされがちです。
以下では、壁紙リフォーム時に起きやすいトラブルを3つ紹介します。
1.クロス剥がしが困難
クロス交換の際に起きやすいトラブルの一つは、古いクロスがうまく剥がれないことです。特に薄い壁紙は年月が経つほど剥がす際に破れやすく、スムーズに剥がせない場合が多くあります。
既存のクロスが剥がしやすい状態であれば、6畳の部屋なら約30分で完了しますが、剥がれにくい場合は数時間かかることもあるでしょう。
2.下地の状態が良くない
壁紙を剥がしたあとの下地が損傷している場合は、修復するために追加の手間が必要です。通常は、パテを塗り乾燥後に研磨することで対処しますが、その際に発生するほこりが問題です。
ほこりが舞うことを避けるため、居住中にリフォームを行う際は研磨ではなく薄塗りを何度も行う方法が取られることがあり、さらに時間がかかります。
3.取り外しする必要があるものが多い
エアコンの配管カバーやカーテンレールといった、壁紙張り替えの際に取り外す必要があるアイテムが多いほど、作業は複雑になり時間がかかります。脱着物がない箇所では、張り替えをスムーズに進められますが、取り外すものが多いと手間と時間が必要となります。
スピーディな壁紙リフォームは塗り替えがおすすめ
一部屋のみの壁紙リフォームであれば、一般的に1日で作業は完了します。しかし、居住中の場合や複数の部屋の壁紙を新しくする際は、家具を移動させる必要があるため、より多くの日数がかかります。
一方で、当社がご提供するクロスメイクでの「塗り替える」壁紙リフォームの場合、既存のクロスを剥がす工程がないため、時間とコスト両方の節約が可能です。
壁紙リフォームの際は、張り替えだけでなく塗り替えも検討してみることをおすすめします。