ー賃貸で壁紙の張り替えリフォームは可能？注意点やDIYでの張り替え法も解説ー

壁紙を変えて、気分を変えたいときもありますよね。賃貸でも、契約によっては注意点を守れば壁紙を変えることが可能です。

 

この記事では、賃貸での壁紙の張り替えの詳細や注意点などを解説していきます。壁紙の張り替えを検討している方はぜひ確認してみてください。

 

 

契約によっては賃貸でも壁紙の張り替えリフォームが可能

賃貸でも壁紙の張り替えリフォームは可能な物件もあります。ただし賃貸契約の条件によって可能か否か異なるので、注意してください。

 

賃貸で壁紙の張り替えを検討する場合、まずは賃貸借契約書を確認しましょう。通常、賃貸の契約書にはリフォームの可否について記載されています。禁止事項欄に、壁紙の張り替えが記載されていたら、壁紙の張り替えはできません。

 

一方、「壁紙の張り替えを行う際には、貸主の許可を得る必要がある」と記載されていた場合、管理会社や大家から承諾を得れば壁紙の張り替えが可能です。管理会社や大家によっては、壁紙の張り替えが契約上禁止されていても、原状回復費を支払えば壁紙を張り替えられる場合もあります。

 

張り替え時、わざわざ管理会社や大家に報告する義務はありません。もし大規模な工事が必要な場合は、近隣に迷惑をかける可能性があるので報告しておきましょう。

 

賃貸の壁紙の張り替え時の注意点

賃貸の壁紙を張り替える際の注意点を紹介します。注意していない場合は、退去時に本来必要のない費用を支払わなければならない可能性があります。

 

賃貸借契約書の「内装制限」に沿って壁紙の張り替えができるか確認しましょう。一定規模の建物や火気を使用する部屋では、火災時に安全に避難できるように、壁と天井に不燃性や難燃性の材料を使う「内装制限」という規則があります。内装制限の対象部分が、自分で壁紙を張り替えたい部分だった場合は、不燃性や難燃性の壁紙を使用しなければなりません。

 

また、原状回復が可能な範囲で壁紙を張り替えましょう。賃貸物件には、入居時の状態に戻す義務である「原状回復義務」があります。経年劣化ではなく、意図的に壁や床に傷をつけた場合、原状回復義務が発生し補修費を支払わなくてはいけません。壁紙を張り替える際は、他の壁や床を保護して傷つかないように気をつけましょう。

 

自分で壁紙を貼るのが不安な場合は、業者に施工を頼んでみましょう。注意点を考慮しながら、安心して壁紙を張り替えられます。

 

 

賃貸の壁紙張り替え費用の負担者を解説

壁紙にある汚れや傷の原因によって壁紙の張り替え費用の負担者が異なります。不注意や故意にできた汚れや傷かどうかがポイントです。

 

大家が負担する場合：

・日焼けなどの色あせや経年劣化などの自然現象で生じた変色

・テレビや冷蔵庫の裏に起こる電気やけや画鋲の穴など通常生活で起こる傷

 

入居者が負担する場合：

・落書き

・台所の過度な油汚れ
・タバコのヤニによる黄ばみ
・結露が放置されてできた壁紙のシミやカビ
・ペットが引っ掻いてできた傷

入居者が負担するケースの壁紙の損傷があった場合でも、壁紙が貼られてから6年経過していると大家が負担します。国土交通省が発行したガイドラインで、壁紙の耐用年数は6年と定められています。

 

大家から、経年劣化にもかかわらず入居者負担で費用を請求されたり、小さい傷で壁紙の全面分を請求されたりした場合は、管理会社に大家から不当な請求をされていると伝えましょう。

 

 

DIYでできる賃貸の壁紙張り替え方法3選

DIYでできる賃貸の壁紙張り替え方法は、剥がせる壁紙を使用する方法、剥がせる接着剤を使用する方法、マスキングテープと両面テープを使用する方法があります。それぞれ詳細を確認していきましょう。

 

1.剥がせる壁紙を使用する

賃貸の壁紙を張り替えるために、シールタイプの剥がせる壁紙を使用してみましょう。

 

剥がせる壁紙の裏面は、弱い粘着性のシール状になっているため、既存の壁紙に負担を与えずに貼れます。カッターのみ用意して、剥がせる壁紙を切るだけのため簡単です。一度壁に貼ると貼り直しの調整がつきにくく、一度剥がすと粘着力が落ちるため、注意しましょう。

 

既存の壁との相性によって粘着力が異なる場合があるため、壁の一部で試してみてください。

 

 

2.剥がせる接着剤を使用する

剥がせる接着剤を使用して、賃貸の壁紙を張り替えてみましょう。剥がせる接着剤とは、澱粉からできている水に溶けやすく剥がれやすい接着剤です。

 

水で溶いた接着剤を壁一面に塗り、その上から壁紙を貼ります。接着剤が乾くまで壁紙を滑らせて動かすこともできるので、微調整も可能です。扱いやすいため、初心者におすすめです。

 

剥がす際は、多少既存の壁紙に接着剤が残りますが、霧吹きなどで水を含ませると綺麗に拭き取れます。

 

 

3.マスキングテープと両面テープを使用する

既存の壁上に貼ったマスキングテープの上に、両面テープを貼り壁紙を張り替えることもおすすめです。

 

マスキングテープは糊残りしにくいので、退去時に綺麗に壁紙を剥がせるでしょう。マスキングの種類によっては、ベタつきが強く剥がれにくい場合があります。マスキングを使用するやり方は部分的に壁紙を留めるため、広い範囲で行うとたるみやシワが気になる可能性があります。

 

マスキングテープと両面テープを両方使用する代わりに、壁から剥がしやすい両面テープも販売されているため、検討してみてください。

 

 

まとめ

この記事では、賃貸でも壁紙の張り替えリフォームができるのかを解説しました。

 

賃貸の壁紙の張り替えは、賃貸借契約内容によって異なります。契約で禁止事項だった場合でも、管理会社や大家に相談すると張り替えが可能な場合もあるため、確認してみましょう。

 

また、壁紙をDIYで張り替える方法は、以下のとおりです。

・剥がせる壁紙を使用する方法

・剥がせる接着剤を使用する方法

・マスキングテープと両面テープ方法

 

とはいえ、自分で壁紙を貼り直す際は、慣れていない中で、注意点に気をつける必要があったり、うまく壁紙貼れず不安になったりしますよね。

その際には、信頼できる業者に壁紙の張り替えを依頼することがおすすめです。当社は、内装制限を踏まえつつ壁紙の性質を見極め、お客さまにご満足いただける張り替えをいたします。

壁紙の張り替えをお考えの際は、ぜひ当社へお気軽にお問い合わせください。